ネット依存症の、さささきです!
先日、約2ヶ月入院する機会があり、ネットが全然つながらない状況だったので思い切ってブログ断食をやってみました。
毎日ネットに接続して、ブログいじりをしていた僕としては結構意味のある期間となりました。。。
実はネットやゲーム依存が社会的に問題になっているという現状があるので、それもまとめておきます。
依存症なのでネット断食を約2ヶ月やってみた!
スマホ・ネット・ゲーム依存が深刻化している現状
ネット依存が疑われる中高生 51万8000人 (厚生労働省研究班 2013)
現在はポケモンGOの影響などにより更に人数が多くなっていることと思われます。
国立病院気功久里浜医療センター院長(精神科) 樋口 進先生 依存症の治療が専門
NHK 今日の健康
樋口先生のセンターに通う7~8割が学生(中高生)
7~8割ゲーム依存
1~2割SNSなどネット依存
ネット依存の兆候
- 使用時間がかなり長い
- 夜中まで続ける
- 朝起きられない
- 他のことに興味を示さない
- 絶えずニキする
- 注意すると激しく怒る
- 使用時間や内容などについてウソをつく
- 成績が下がる
病気としてのネット依存
現在、医学的なネット依存の定義はない。
米国精神医学会
インターネットゲーム障害の診断基準というものを出している(暫定)
WHO
ゲーム障害の診断基準を作成中(2018年に完成予定)
ネット依存の治療対象者
大前提としてネットやゲームの過剰使用状態にあること
それにより
①明確な身体や心の問題が生じている
②低栄養
(菓子パンやカップ麺などばかり食べる)
③体力低下・骨密度低下
座ってゲームをしている時間が長いために、筋力が低下。体力も骨密度も低下してしまう。
④睡眠障害
ほぼすべての患者にみられる。夜遅くまでゲームしていて朝起きられない。悪化すると昼夜が逆転してしまうこともある。
⑤うつ状態
⑥感情コントロール困難
ゲームやスマホを取り上げたことにより、爆発的な反抗をしたり、暴言や暴力に繋がるケースも少なくないとのこと。
⑦明確な家族的社会的問題が生じている
・家族関係悪化
・遅刻
・不登校
・成績不振
・退学
依存症になる理由
①快感情が強く得られる
ゲームで得られる、「勝った快感」や「ワクワク感」は、アルコールや薬物に匹敵するほどのものであると様々な研究で示されているそうです。
②やめ時がつかみにくい
特にオンラインゲームの場合は、インターネットを通じて、複数の人が同時に参加することができる。
さらにメッセージや会話ができ、深夜であっても誰かしら相手がいる環境が長時間のゲームに繋がってしまう原因になっている。
ネット依存の治療
インターネットに関しては、ゲーム・アルコール・薬物と違い、生活に無いと困るものと位置づけられます。
そこで、完全に断ち切るわけではなくインターネットとうまく付き合っていけるようになることが治療の目標となります。
①依存しているコンテンツだけをやめる
②利用時間を減らす
樋口先生のセンターでの治療方法
診察をした後、患者の状況に応じて以下の選択をしていく。
①カウンセリング
②デイケアに通う
③入院(重度)
自分の力でなんとか減らしたいと思う気持ちを促すことが重要になるそうです。
身体検査
採血・肺機能・骨密度・体力測定などを実施
心理検査
ネット依存傾向 うつなど精神疾患の有無などの検査
検査結果を患者自身に診て受け止めてもらうことで治療の意欲が高まることがあるそうです。
例えば、体力が低下しているという事実を受け止め、ウォーキングを始めたり、ジムに通い始められるようになることも。
臨床心理士とのカウンセリング
ネット依存の患者は普段、ほとんど話すことがない方が多い。
患者の考えや想いをたくさん話してもらう中で、ネットの時間が少なくなったら何に時間を割けるか、どういう時間の使い方ができるか。
といった話などを通して、ネットやゲーム以外の活動に目を向けさせていくということも重要だという。
デイケア(日帰り)
午前は身体を動かす
午後はディスカッション
ディスカッションは様々なトークをするとのこと。
デイケアに通う方の中には、ネット依存が改善してきた先輩がいる。
先輩が生活を改善したことで得た具体的なメリットなどの話を聞くことが刺激になり、依存症脱却の意欲が高まる場合もある。
8泊9日のキャンプを実施
キャンプを行いながら、カウンセリングをしたり、患者同士での会話を楽しんだり。
現実社会で、ネットを使わないでコミュニケーションをとり、周りから受け入れられていく経験をすることが重要。
入院する必要がある場合
・健康状態不良
・過剰な課金をしてしまう
・家族関係の極端な悪化
・依存度が高く、入院しないとネットから離れられない状態の方
※ちなみに僕はネット依存で入院したわけではありません。
ネット依存対策・ルール作り
①ネットをしない時間を作っていく(これが一番大事)
②家族と協力してネットやゲームにアクセスできる時間を限定する
③使用する時間・場所・金額を決めておく
例)22時までにネット機器・ゲーム機器は使用を中止する。寝室に持ち込まない。
設定したルールを書面に残す
家族で決めたルールの場合、家族も同様のルールを守っていく。
アルコールや薬物の依存症を解消することが難しいことから、ネットの依存の解決も難しさがうかがえますね。
海外では、薬物依存の治療として一気に断とうとするとうまくいかないために段階的に薬物を減らしていく治療をするそうです。
ネットやお菓子の依存症も同様に考えていく方が賢明ですね。
無理にいきなり張り切ってしまうと失敗率が高くなりそう。
ブログ断食やってみた結果
ちなみに僕は長い入院生活を余儀なくされたので、いい機会にネット断食ならぬブログ断食をやってみました。
ネットサーフィンはかなり控えめにしていました。
Wi-Fiが使えない環境だったのでSimカードではかなり制限が出るのです。
僕の生活はブログを書くこと、読むことでかなりの時間が費やされれていたので、ブログの世界からあえて離れて読書をしたりいつもしないことをたくさんやって過ごしました。
結果、頭を使うことが増えたからか色んなアイデアが浮かんだり、ひらめきがあったり。
案外、いつもと違うことをする時間がたくさんあったことで見えたことも色々あり、いい経験になりましたね。
退院後、久々に確認したPV数があまりに急降下していたので床に崩れ落ちそうになったのは秘密です。
ネットサーフィンやゲームに時間をとりすぎている方は、一度期間を決めて断ってみると新しい発見があると思いますよ。
お試しあれ~。現場からは以上です!
とかいいつつ、ゲームの予約のために1日PCと向き合ってしまった僕がいます。