今回ご紹介する悪魔的クズ野郎は福本伸行先生の「賭博黙示録カイジ」に登場するコイツです↓
現在も週刊ヤングマガジンで連載中のカイジシリーズの一番最初のギャンブル「限定ジャンケン」に登場する【安藤守】という男
全米が震撼するレベルのクズで間違いないと思い、記事にて紹介することにした次第です。
カイジのあらすじ
ざっと、物語のあらすじを紹介します。
毎日、自堕落にギャンブルをして過ごしていた主人公カイジ。
そんな彼の元に借金取りが現れる。この借金はカイジのモノではなく、かつてのバイト仲間である古畑のもの。
「借金の保証人」になって状態で、トンズラされたため、借金を背負わされるハメになった。
その借金を一夜にして全額返済するチャンスに期待し、希望の船エスポワールに乗り込んで人生を賭けた非合法ギャンブルの世界に入っていくという物語。
この希望の船には、借金地獄でどうにもならない債務者達が集められているので、いわばクズの巣窟とも言えます。
それだけに、裏切りや騙しなどなど、現実の厳しさを描いているところが個人的には見所だなぁと思っています。
そんなクズの巣窟の中で【一際光り輝く圧倒的クズ】こそ「安藤守」というわけです。
●限定ジャンケンとは●
船で行われた最初のギャンブルは「限定ジャンケン」
参加者それぞれに
グー・チョキ・パーのカード4枚ずつ
自分の命を示す星が3つ
与えられる。
その他、1人上限1千万までの現金の貸付がなされた。
ルールはジャンケン勝負をして、買ったら星を1つ手にし、負けたら失う。
星を3つ以上持った状態でカードを使い切ればゲームクリア。
●ゲームオーバーの条件●
星が0になった時
カードを使いきれなかった時
ちなみにこの場合は、別室に送られる。その先では「臓器売買や売春」が待っているらしいというウワサが・・・
●安藤との出会い●
カイジは開始早々にリピーターと名乗る男(船井)に騙され、星1つ、残りカード1枚という絶望的状況に陥り途方に暮れる。
そんな時、カイジに借金を背負わせて逃げたクズ古畑と再会。
カイジは、1人ではどうにも身動きできない絶望的状況でも、3人で協力することで打破していけると考え仲間を探す。
そこに同じく絶望的な状況の男=安藤を見つけ、3人協力体制をつくりゲーム攻略をする作戦にでる。
●この時点で手持ち●
カイジ:星1つ、カード:チョキ1枚
古畑:星1つ、カード:チョキ3枚、パー1枚
安藤:星2つ、カード:0枚
協力体制を作って早々に裏切る安藤
①第一の裏切り
カイジ・古畑とともにピンチを脱するため三人協力体制を作った後、いったんトイレ休憩を挟むことに。
カードゼロだった安藤は、1人では本当にどうにもならぬ絶望状態。
その直前、古畑に「1枚カードを持たせてくれ」と頼んだ安藤は、その直後に1人で勝手に勝負にいくという裏切り行為をした。
そう、安藤は最初から裏切る気マンマンだったわけですね。
その頃、カードを預けた事実を古畑から聞いたカイジは急いで安藤を探す。
安藤はカードがなくて勝負できなかっただけだから、カード手にして勝ったら1人でアガってしまうだろ!、と。
そりゃそうだ。
カイジが安藤を見つけた時、ヤツは今まさに勝負に行こうとしていた。
必死で止めようとするカイジを無視し、急いで勝負をしに行く
そして、見事に負けた。
しかも、よりによって1枚しかないパーで勝負に行きやがった・・・
安藤の苦しすぎる言い訳
安藤
「すいません・・・勘弁・・・勘弁してください・・・」
「なんとか・・・なんとか皆の星を5つにしようと思って・・・」
古畑
「嘘つけっ!勝ったらオレたちを切るつもりだったんだろうがっ」
安藤
「そんな・・・それは誤解です!」「カイジさん!信じてください!」
「単独行動をとったことは謝ります。しかし裏切る気など毛ほどもなかった。それだけは信じてください!」と、泣きつく。安藤は言い訳三昧だ。
しかし、この点はカイジにも古畑にもしっかりバレている。カイジにカード勝負を止められそうになっても、お構いなしで自分勝手に勝負にいったのだから。
言い訳三昧の安藤に対し、カイジは「あまり人を舐めるな」と怒りを露わにした。
そりゃそうだ。高い確率で、勝ち逃げしようとしていたに違いない。
この時点で既に相当なクズだけれど、安藤のクズぶりはこれだけでは終わらない。
カイジは、ここで古畑を切ると3人で協力するという体制自体が崩壊してしまうため、切ろうにも切れないという現実を語る。
それを受けた安藤は
「オレ もうがんばって・・・粉骨砕身グループのために・・・協力して・・・オレは・・・」と涙ながらに訴えるが・・・
カイジ
「わかってんのかよ?三人で一単位って意味一頭のライオンの頭が三つに分かれて生きていけるかって言ってんだ!!」
やむを得ない事情があるということで、クズ安藤は切られず、しばらく協力体制で頑張ることになった。
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②勝手に持って行ったカードが唯一のパー
3人協力体制を作った時点でのカイジらのカードは3人で5枚
内訳は
パー:1枚
チョキ:4枚
という、圧倒的偏り方をしている。
このうちクソ安藤は、なんとパーを持って勝負に行った。
後に、安藤はカード0枚になるまではバランスよくカードを消費するような戦い方をしてきたと古畑に偉そうに語っている。
つまり
自分が勝って上がることしか考えていないどころか、自分が抜けたあと、カイジ等がチョキ4枚という最悪の事態になることが分かっていて、わざとパーを使ったとも考えられる。
少しでも仲間のことを考える意識や、負けた場合のことを考えたらパーを持って行く選択はまずありえない。自分の首を絞めることになるのだから。
とどのつまり、安藤はクズなだけでなくバカでもある。救いようのないバカなのだ。
そもそも、バカだから借金作って船に乗っているわけだが。
その後、「俺、もう頑張って粉骨砕身、グループのために・・・」と泣きながら訴えていたデブ安藤
いちいち泣きやがって・・・本当だろうな、このゲス野郎・・・
えぇ、もちろん、また裏切りますよ。
このクズが裏切らないのは、読者の期待だけのようです。
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③別室行きになったカイジを救わない凶行
最終的にゲーム終盤、クリア条件である1人3つ以上の星を手にしてゲームを終えるためにはカイジが一度別室に堕ちる必要があった。
そこで全員が助かるために、カイジは自らの金と星を古畑・安藤に託し、別室行きを決断する。
古畑・安藤は、カイジが別室に堕ちる際には、「必ず救い出しますから!ありがとうございます!」などと泣きながら言っていた。
別室に堕ちるのは本当は誰でも良かったんだけれど、カイジは自ら損な役回りを積極的に引き受ける人格者なのです。
あくまで【一時的に】別室に堕ち、ゲーム終了後に金で引き揚げてもらう手はずだった
のだが・・・
ちなみにこの敗者が堕ちる別室は、ゲーム終了後は今までいた会場から見えるようガラス張りになっていて肩に番号の焼き印を押された敗者たちが裸で収容されている。
自分が救ってもらえる時を今か今かと待っているわけだ。
ちなみに声もお互いに聞こえるので、安藤・古畑との会話が可能な状況。
そんな状況で、まず余った星を1つ売り現金500万円を手にすることに成功
しかし、その直後・・・
おや?
安藤の様子が・・・
この瞬間
安藤はクズから世界一のクズに進化した
③クズ安藤、最大の見せ場!本領発揮!
安藤は豹変してしまう。
いや、というより、本来の姿を現したと言うべきか。
安藤
「ダメだ・・この金も星も・・・オレのもの」
「手放さない・・離したくない。」
今、手元にある星は3つであり、カイジを別室から救うためのギリギリの数である。
ガラス越しにそんな安藤の様子を見ていたカイジは当然怒るが・・・当然何も手出しができる状況ではない。
これをいいことに、安藤は常人では考えられないほどクズならではの異常思考の演説を始め、古畑を洗脳しはじめる。
そもそも、数々の死線をくぐり抜けてこられたのは、紛れもなくカイジの頭脳があってこそ。
そんなことは、いくら安藤がアホであっても十分すぎるほど分かるはずだ。
にもかかわらず!自己中クズの暴走は止まらない。
安藤
「(カイジを救えなくても)かまわない)
「わかってよ! あの人を切らなきゃオレたちは仮に船から降りられても決して救われない。でもカイジさんを切る勇気を持てば今持っている星を2人で山分け!カイジさんを切ればオレたちは1000万を持ってこの船を降りられるんだっ」
「緊急事態となったら人を殺すことだって許される。」
「フフ・・・・・恐れることはない。あの人は生涯あの状況から抜けれない。つまり、もう二度とあの人とオレたちは顔を合わせない。」
「聞くところによると、 別室にいる連中のこの後の境遇は過酷で通常1年もたず廃人…すぐ俺たちの顔も 忘れるさ…」
マジかよ・・・
そんな過酷な状況に陥るカイジの心配は一切なし。
それどころか、カイジが復讐に来ることはないという点を重視しているあたりが・・・
この演説後、古畑も納得しカイジを裏切ることに同意する。
古畑
「カイジさん・・・ごめん」
はい、古畑も裏切りましたね。借金背負わせてトンズラしたうえ、今回で2度目の裏切り。安藤には遠く及ばないにしても、こいつも、なかなかのクズ。
そりゃ、カイジの顔面も「ぐにゃ~」ってなるわ。
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カイジが神がかり的機転で別室から生還した後の展開
その後、カイジは堕ちた別室で神がかり的機転によって他の債務者から救い出してもらうことに成功。
無事、地上に舞い戻ってくることができた。
その時の安藤は・・・
調子にのってオラついていた
「おらおらっ…!隠してる金も全部出すんだっ…!ケチケチしてると買い損なうぞっ…!てめえらの運命はオレたちの胸三寸っ…!」
そして、ご対面
カイジVSクズ神安藤
「魔・・・・・魔がさしたんだ。ちょっと・・・ほんのちょっとだけ」
ほぉ、そんな政治家の記憶喪失よりも見苦しい嘘が通用すると思っているのか?
バカめ!!
結果↓
そりゃそうなるよ。コレでも優しい方だと思う。
あぁ、こんなクズは【膝の皿がバラバラに割れて歩けなくなる秘孔】を突いてやるわ!
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カイジに殴られた後のクズ2人の言い分
カイジは2人から金を奪う。
すると
安藤
「カイジさんっ・・・!ひどいっスよ・・・!最後はともかく・・・
オレたちは途中まで仲間だったじゃないっスか・・・!」
古畑
「そうっスよ・・・・!」
安藤
「いわばその金は みんなで協力して作った金・・・・
それを全部はひどいっ!カイジさんだけ得するなんて・・・」
古畑「そうっスよ・・・・・!」
安藤
「オレらにも取り分くださいよ・・・・!」
古畑
「取り分・・・!取り分・・・・!」
安藤
「取り分をくださいよ・・・・・!」
まぁね、協力したからこそここまでこられたというのは間違いないからね。
うん、でも、よく言えたよね・・・。
お前らだけだったら、99%それぞれ別室に堕ちていただろうから、生還できただけでも感謝しろよクズどもがッ!
結局、カイジは自分だけが得しなきゃいいんだろ!と言い放ち、救う必要もないオジサン(石田)を救うためだけにお金を使う。
結果、散々頑張って金を手に入れたのに、散々裏切られ、煮え湯を飲まされ、自分の借金は消えずという後味の悪い結果に終わったとさ。
まとめ
そもそも、安藤はこの地獄のギャンブル船で出会っただけで利害関係しかない。
絆だの信頼関係なんて最初から皆無なのだから、相手のことを裏切る行為は当然なのかもしれない。
現実は、騙す方が悪いに決まっているんだけれど、「騙される方が悪い」という部分が確実にある。
それと、実際、安藤の裏切りは星を金に換えるまではいったん落ち着いて影を潜めていた。
しかし、目の前に現金500万円が手に入る状況があったら正気を保っていられない状況もよく分かる。
せっかく、死線を潜り抜けてやっとの思いで生還できたのに、また借金地獄が待っているのでは結果的に報われない。
その厳しすぎる現実があるからこそ、恩人中の恩人であるカイジを切るという選択をしなければならなかったという気持ちは分からなくはない。
ただ、いくらそういった状況だとしても全く共感ができないけどね!
なぜなら
安藤の演説を聞いている限り
自分の裏切り行為は当然であり、裏切らない方がおかしいくらいの言い方だった。
それに、古畑と違って「カイジさんゴメン」的な良心の呵責が微塵も見られなかった。
これは、どうにか控えめに言ってもゲスの極み!
クズの教科書に【クズの中のクズ】として掲載したいレベル。
カイジには、人を騙したり裏切ったりする人間が多く登場するけれど、この安藤がダントツぶっちぎりでクズだと断言できます。
例えば、カイジに出てくる船井という男。やつは人を騙そうとして騙し、私腹を肥やすタイプ。
つまり、最初から騙すつもりということが明白。
ところが、この安藤は、最初から騙すつもりなどないといった感じで仲間になり、かなり助けてもらっておきながら、その恩をあだで返すという最悪な男。
究極の自己中心思考!圧倒的クズと言えるでしょう!
以上、クズ過ぎる安藤のまとめ記事でした。
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