「配信(収録)中に“ぺちゃっ”・“にちゃっ”という音が聞こえて気持ち悪い」
「しゃべるときに出る口の音をなんとか消したい!」
音声配信や収録をしていると、口から出る不快な音(リップノイズ)がけっこう気になりますよね。
でも安心してください。そんな悩みを解決できるように、今日からできるリップノイズの対策方法を徹底解説していきます。
どれだけ良いコンテンツを発信していても、不快に思われると聞いてもらえなくなってしまいます。
そこで、この記事では
- リップノイズの原因
- リップノイズの改善方法
- リップノイズの対策方法6選
をご紹介していきます。
私はこの記事で紹介している方法を試したところ、フォロワーさんから「口の音が気にならなくなったよ」と言ってもらえました。
ぜひ最後まで読んで、あなたも多くの方に聞いてもらえる配信者を目指しましょう!
そもそもリップノイズとは
口や舌を動かした際に発生する不快な音のこと。
具体的には
「パッ」→口を開くときに唇で発生
「ぺちゃ」・「ぴちゃ」→口内(舌)の動きで発生
こういった音を指します。
リップノイズは、できる限り入らないほうが良いものです。
これらの不快な雑音が入ると、配信を聞いてもらえなくなる率がグーンと上がるからです。
私はspoonとstand.fmを利用していますが、すぐに聞くのをやめることも少なくありません。
わりとそういう意見が多いので、あなたの配信内容を確実に届けたいならば、リップノイズ対策をしっかりとする必要があります。
ポップノイズとは
笑って吹き出したときなどに発生する「ボフッ」という雑音を指します。
こちらも不快ではありますが、マイクに対する吐息が原因であるため、物理的な対策が可能です。
具体的には
- 口とマイクの位置を離す
- ポップガードを使う
- 風防を使う
といったことで対応できます。
マイクを使わずにiPhoneやスマホで配信されている場合は、1の方法ですぐに解決できます。
マイクを使っている場合は、ポップガードや風防を使用すると、ポップノイズが気にならなくなりますよ。
マイクに近づいて「ささやきボイス」を収録している方や、吐息の量が多い方は、使用することをオススメします。
金属製のポップガードはお手入れがしやすく、ニオイ対策にもなるのでオススメですよ。
リップノイズの原因
つづいてリップノイズの対策法を知る前に、5つ原因をサラッと紹介していきます。
唇のベタつき
口紅などを塗っている場合や脂っこい食事をした後だと、上下の唇が離れる際に「パッ」という雑音が出やすくなります。
唇の乾燥
唇が乾燥している場合も上下の唇がくっつきやすくなるため、離れるとき「パッ」という雑音が発生しやすくなります。
唾液が少ない
口内の乾燥により舌と粘膜がくっつきやすくなるため、舌が離れるときに「にちゃっ」という音が出やすくなります。
唾液が多い
口腔内に水分量が多いと、「ぴちゃぴちゃ」音がしやすくなります。
口内の粘り気が強い
唾液の粘り気が強いときには、「にちゃっ」という不快な雑音が発生しやすくなります。
リップノイズを改善するためのポイント
リップノイズを激減させるポイントは、大きく分けて3つあります。
- 唇を適度に保湿する
- 口内の水分を適度に保つ
- 収録環境を整える
唇を適度に保湿する
唇は乾燥していてもベタついていてもリップノイズが発生しやすくなるため、適度に保湿しておく必要があります。
録音中に唇を舐めてしまうと、その舌の動きで雑音が発生するので、絶対にやめましょう。
口内の水分を適度に保つ
口の中の水分が少なくても多くても、リップノイズは発生しやすくなります。
特に発声時は舌と粘膜が頻繁に触れるため、口内を適度にうるおしておく必要があるのです。
収録環境を整える
リップノイズが入りにくいマイクを選んだり、マイクと口の距離を離したりすることで、不快な雑音が入り込むことを防ぐことができます。
リップノイズの対策方法6選
お待たせしました。ここからは、リップノイズを激減させる方法を6つご紹介していきます。
- 歯を磨く
- 唇をリップクリームで保湿する
- 水を飲む
- 空腹を避ける
- 腹式呼吸でリラックスする
- マイクと口の距離をあける
歯を磨く
録音や配信をする前に歯を磨きましょう。口の中のネバつきが解消されるため、「にちゃっ」という音が発生しにくくなります。
歯間に食べかすが詰まっていると口内がネバつきやすくなるため、糸ようじやフロスで除去しておくと、さらに良いでしょう。
食直後でなければ、マウスウォッシュを使っても同様の効果が得られます。
私はこれをやるようになってから、スッキリといい声が出せるようになりました。
唇をリップクリームで保湿する
唇をほどよく保湿するために、リップクリームを塗りましょう。上下の唇が離れやすくなるため、「パッ」という音が出にくくなります。
ポイントは、ベタつかないように薄く塗ること。塗りすぎると逆効果になるので注意が必要です。
リップクリームがない場合は、ワセリンでも代用できますよ。
唇を舌で舐めると、その動きでリップノイズが発生することが多くなります。
また、唇がかぶれる原因にもなるため、配信前にリップクリームを塗っておきましょう。
水を飲む
録音や配信をする直前に水を飲んでおきましょう。これにより口内を適度にうるおすことができるため、リップノイズの発生を抑えられます。
口内が乾燥したり唾液が多くなったりすることを防ぐために、話している最中も、こまめに水を飲んでリセットしましょう。
飲み物は水(お湯)がオススメです。
なぜなら、他の飲み物では不快な音が発生しやすくなるからです。
配信時に避けるべき飲み物3つ
コーヒー:唾液と絡んで口内に残る
糖分の多い飲み物:口内がネバつく
お茶:口内の油分を奪い、舌がくっつきやすくなる
こういった悪影響を出さないように、水を選んだほうが良いのです。
余談ですが、声優業界では「リンゴジュースを飲むとリップノイズが減る」と言われています。
実際に試してみましたが、私は逆効果だと感じました。
効果を感じられた方もいるようなので、興味がある方はためしてみてくださいね。
空腹を避ける
配信する前は、空腹を避けるようにしましょう。お腹が空いていると唾液の分泌量が減るため、口の中が乾燥しやすくなるためです。
とはいえ満腹では腹式呼吸をしにくくなるため、お腹が苦しくならない程度の食事量に抑えると良いでしょう。
腹式呼吸でリラックスする
配信する前には、腹式呼吸をしてリラックスするようにしましょう。
唾液は精神的に緊張していると粘つき、リラックスしているとサラサラに変化します。
これは自律神経(交感神経・副交感神経)が自動的に調整しているためです。
つまり、緊張するほどリップノイズが発生しやすくなるため、意識的に腹式呼吸をしたほうが良いといえるのです。
リラックスするための腹式呼吸方法
腹式呼吸は、交感神経(緊張している時に優位に働く)を抑え、副交感神経(リラックスしている時に優位に働く)を刺激しますのでリラックスしたい時に適しています。
一方、「胸式呼吸」は、交感神経を優位に働かせますので気持ちを奮い立たせたい時に適しています。
場面によって呼吸法を上手く使い分けることができるといいですね。
【腹式呼吸の方法】
1、ゆっくりと口から息を8秒間かけて吐き出します。(お腹をへこませるイメージ)
2、息を吐き切ったら、4秒間かけて鼻から息を吸います。(お腹を膨らませるイメージ)
3、6秒間息をとめます。
上記の1~3を1セットとして気持ちが少し落ち着くまで繰り返しましょう。
緊張している時や、気持ちが高ぶっている時などに意識的に行なうことでリラックスへと導いてくれます
マイクと口の距離をあける
マイクと口の距離をあけて話すようにしましょう。マイクと口の距離が近いと、それだけで不快な雑音が入りやすくなってしまいます。
アナウンサーのリップノイズが目立たないのは、マイクを十分に離し、腹式呼吸で発声しているからなのです。
マイクと口の距離をあけられるように、腹式呼吸を意識した発声を心がけましょう。
※ボイストレーナーの方に聞いたところ、安いマイクを使っている場合は、マイクのグレードを上げるだけでリップノイズが軽減することもあるそうです。
スタエフで有名になった「エージェントゆき」さんがオススメしていたマイクを紹介しておきます。
興味があったらチェックしてみてくださいね。
リップノイズの除去方法
録音の場合、専用ソフトやアプリでリップノイズを除去することができます。
とはいえ非常に骨の折れる作業になるため、最初から雑音が入らないように工夫するほうがいいですね。
リップノイズ除去方法について知りたい方は、↓のサイトを要チェック。
旧バージョンのソフトですが、ノイズ除去の方法がとても分かりやすいですぞー。
僕はこの動画を観てソフトを購入しました。これがあるとホワイトノイズやら空調のノイズもキレイに消せます。
まとめ
不快なリップノイズを激減させるためには
メモ
- 歯を磨く
- 唇をリップクリームで保湿する
- 水を飲む
- 空腹を避ける
- 腹式呼吸でリラックスする
- マイクと口の距離をあける
といった対策が必要になります。
リップノイズは、ちゃんと対策をすれば確実に減らすことができます。
あなたの配信を少しでも多くの方に聞いてもらえるように、しっかりと対策をしていきましょう!