安西先生・・・バスケがしたいです・・・
僕はスラムダンクが大好きで、何回読んでも何度も泣いてしまう名作だと思っています。
安西先生は素晴らしい監督であり、数々の名言を残しています。
適切な指導で選手を導き、やる気を引き出すことにも成功しています、まさに名監督!間違いなく良い監督ではあると思います。
ただ、一方で安西先生は無能な監督だと思う点もかなりあります。
先日、最初から最後まで読んで改めてそう感じたので今回はあえて安西先生のクズ過ぎる部分についてまとめます。
もくじ
安西先生は無能な監督説
①ほとんど指導していない疑惑
第1巻でマネージャーの彩子さんが「たまにしか来ない」と言っています。
たまにしか来ない→ほとんど指導していない
1巻でメガネ君が湘北は「赤木は全国レベルの実力があるのに他のメンバーが弱くて1回戦負けのチーム」だと言っています。
それは何故でしょうか?
大学バスケ界でも活躍した名監督の安西先生が指導せず放置していたから1回戦負けのチームのままだったのではないでしょうか。
②ゴリの暴走を放置
ゴリが3年になるまでに多くの部員が辞めていった。
それは、ゴリのやり方についていけなかったから。
ゴリは部内で浮いていた(武士すぎて)
これは作中にも描かれていますが、バスケ部員からこんなことを言われています。
「山王工業に挑戦したいなら、海南にでもいけばいいだろ。
ここは神奈川県立湘北高校だぜ。取り立てて何のとりえもない…フツーの高校生が集まるところさ。
強要するなよ 全国制覇なんて。お前とバスケやるの息苦しいよ」
安西先生がちゃんと指導して部員たちをまとめていたら、やる気のないバスケ部員がゴリに投げ飛ばされることもなかったでしょう。
そのせいで、ゴリとメガネ君しか残らなかったということが考えられます。
「お前のためにチームがあるんじゃねぇ。チームのためにお前がいるんだ」という考えの先生とは思えない行動ですね。(白髪鬼時代に谷沢に対して言っていた言葉)
③選手を勧誘しない
陵南の田岡監督はリクルートに力を入れていた。
実際は三井・宮城・流川のリクルートには失敗しているけれど、陵南高校を強くするために頑張っていたと言える。
一方、安西先生は「うちは公立だから・・・」と言って全くその気を見せないシマツ。
そもそも公立高校は、そういうことはしないのかもしれないけれど、その辺のことは分からない。
明らかに監督としても指導者としてもやる気がないとしか思えない行動です。
カイジの安藤守は【圧倒的クズ】裏切りエピソードを詳細に解説するよ!
④三井がグレても放置
安西先生のことを最もダメな監督だと思い始めたのは、「バスケがしたいです・・・」と泣き崩れる名シーンを見た時でした。
1回戦負けの湘北に中学MVPという逸材が入ってきたわけですし、長身の赤木も入り監督としては嬉しいできごとでしょう。
その後、ミッチーは膝のケガをきっかけに復帰が遅れる事態になります。
結果、赤木は徐々にバスケ部で活躍し注目されるなか、復帰できない現実を突きつけられ、ミッチーはバスケ部から姿を消した。
その成れの果てが長髪不良にまで落ちぶれた「女男ミッチー」
ケガをしたミッチーのフォローを安西先生がしていれば、三井はバスケ部を去りグレて不良になるところまではいかなかったと思います。
中学MVP男ミッチーこと三井寿は安西先生がいるから湘北に入ってきたのです。他の強豪校の勧誘を断って安西先生目当てで湘北に入ってきたわけです。
中学MVPの実力者であり「目標は全国制覇です」と言い切る男なのですよ。
それだけの強い気持ちがあり、将来有望な才能あふれる選手を放置して腐らせた罪は重い。
鉄男とともにバスケ部を潰しにきた三井を発見した時、安西先生は「おや?君は・・・」と発言をしています。
ということは、三井のことなんて全然考えてなかったということが言えます。
本当に湘北バスケ部を強くしようと考えているならば三井の力は絶対に必要です。
彼が部に戻りやすいように働きかけることくらい名将安西なら容易いことでしょう。
安西先生は、山王戦直前や試合中に的確なアドバイスで湘北メンバーの気持ちを見事にコントロールすることに成功しています。
こういったところから監督として能力がないのではなく、やる気を出さずに見捨てたということが分かります。
実は本編では描かれていないだけで、三井がバスケ部から離れないように監督として何かしたのかもしれないけれど・・・
仮にそうだとしたら、三井が安西先生を一目見ただけで泣き崩れるシーンにはならないのではないかと思います。
おそらく、絶大な信頼をおく安西先生に「バスケ部には君が必要だ」的なことを言われたら三井はバスケ部に戻っていたと思う。
三井がグレたせいで宮城がリンチされて入院することになったんだから、宮城のブランク期間をつくったことにもなる。
そう考えると、安西先生は三井をあえて放置して腐らせた無能監督と言わざるを得ない。
なぜ、三井を放置したのか・・・安西先生の考えが読めんっ全く読めん!
これじゃあ本当にケンタッ●ーの置物と変わらないじゃないか。
⑤桜木・流川が入ってきたからやる気を出した
カク・ヤス・シオなどのその他ベンチメンバーとの会話や関りが一切描かれていません。
それに彼らは特別な個性など何もない選手扱いとなっていることから、ほとんど指導などされていなかったことが考えられます。
桜木や流川が入ってきて、このチームなら強くできると思ったからやる気を出し始めたのでしょう。
ところが、安西先生は流川の自分勝手なところは放置したまま。
谷沢の時の失敗をまた繰り返すというシマツ。これは明らかに無能としか言いようがない。
安西先生がちゃんと指導していれば、山王戦の前に流川の強化とともに湘北チーム力の底上げができていたはずだ。
やはり無能としか言いようがない・・・
安西先生の心の声(推測)
※勝手な予想です
赤木1年時
安西
「こんなメンバーで全国制覇だぁ?中学MVPの三井が入ったところで湘北では無理なんだよ。赤木、いつまでも夢見てるんじゃねぇよ。」
こう思っていたから三井を放置して腐らせ、ほとんど練習にも顔を出さなかったのではないかという結論に至りました。
安西
「基本的にはキャプテンの赤木君に任せます(せいぜい全国制覇を目指して頑張りたまえ。無理だろうけどな)」
だから、練習にもたまにしか顔を出さない。
赤木3年時
赤木・宮城・流川・桜木と良い逸材が入ってきたことをきっかけに
「このメンバーだったら、そこそこいいところ目指せるか。よし、そろそろ指導してやるか。」
となった感じがしてならない。
⑥豊玉対策を何も指導せず
山王戦の前に豊玉との試合でもかなり苦戦を強いられた湘北。
その豊玉対策は何も指導していなかったように思われる。
安西先生は豊玉戦の際、相手のラフプレイでイラつき、暴走気味だった赤木・宮城に対してこんなコメントをしています。
宮城に対し
「相手の安い挑発に乗って独り相撲のポイントガード」
赤木に対し
「予想された徹底マークに意地になって無謀な攻めを繰り返す主将」
もし事前に豊玉のビデオを見ていたらラフプレイをしてくることや、藤真が南に
「ゴッ」
されていることから、流川が狙われる可能性を考えておくことができたはず。
海南の牧ですら流川に「あいつ(南)には気をつけろ」と言っているのに、監督は何もしていないという事実。
実際、流川が南に
「ゴッ」
された後も予想外に活躍し続けたことと、南が絶不調になったことが重ならなかったら翔陽のように負けていたかもしれない。
「全国制覇とは、口だけの目標かね」
そんな偉そうなことを言うくせに、勝てるように準備・指導をしていない安西先生はどうなんだ。
⑦山王対策を何も指導せず
安西先生は山王戦直前に選手たちに声をかけ、緊張をほぐして自信をつけさせることに成功している。
この点は監督として、素晴らしい働きをしたと思う。
ただ、山王対策に関しては完全にアウトな行動だといえる。
①山王のビデオを見せたのが前日
試合の前日にビデオを見せるという超遅い対策。
毎年優勝し続けている王者山王の対策は前日にどうにかなるものではない。
②ゾーンプレス対策を何も指導せず
山王工業のお家芸!伝家の宝刀!といっても過言ではないゾーンプレスを何の対策も講じなかった安西先生。
そのせいで一気に点差が開き、湘北を壊滅させるほどのダメージを負わせた罪は重い。
一方、海南の高頭監督は「うちのように山王のゾーンプレス対策をしていなくては勝てない」と発言していた。
その場で指示を出せば何とかなると思ったのか?
山王は行き当たりばったりの作戦で挑むような相手ではないことくらい分かっていたはず。
選手が自信喪失すると思ってビデオを見せなかったというような発言がありました。
ということは、湘北メンバーでは山王に勝てないと監督が思ってしまっていると言える。
「君たちは強い」と選手には言いながら、選手のことを信じていないということが現れている。
⑧明らかに限界と分かっていても止めない
山王戦で桜木が背中を怪我した際、止めようと思いながら止めなかった安西先生。
その上、桜木が動けなくなったことをきっかけに「監督失格です」と自ら認めながらも、桜木の再出場を止めないという選択。
結果、桜木は数ヶ月の戦線離脱のリハビリ生活となった。
これは結果的に再出場していなくても同じことになっていたかもしれないけれど、そこはしっかり止めないとダメでしょ。
安西監督は無能!
結論
谷沢をうまく指導できず素晴らしい素材をダメにした経験がありながら、三井で同じ過ちを繰り返した安西先生。
正確には同じ過ちではないけれども。
「まるで成長していない」のは谷沢よりも安西先生の方だった。